潰瘍性大腸炎について

大腸に限局した疾患である。

直腸から口側に連続性、びまん性の炎症を認める。

下部消化管内視鏡検査で、

発赤、浮腫、顆粒状粘膜、びらん、易出血性、分泌物がみられる。

粘膜層から粘膜下層に病変はとどまっている。

病理所見として杯細胞の減少、炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍がみられる。

合併症として関節炎、壊疽性膿皮症、結節性紅斑、

原発性硬化性胆管炎がみられることがある。

西洋医学的治療では5-アミノサリチル酸製剤、

その次に副腎皮質ステロイドを用いる。

一方、抗コリン薬は禁忌となる。